投資にて収益を得るのに、何も株式や先物のみが対象だというわけではありません。世の中には様々な投資資産があるわけですが、これらは密接に結びついて各国経済は動いています。
投資対象を大きく分けると株式、債券、商品、通貨と4つに分類されます。それぞれの資産は相関、逆相関といった関連性を持っており、ある資産はもう一つの資産に先行して天井を付けるなどといった相互作用が働いています。
時代によって関係が変わることもあるとはいえ、現在で言えば、円安だと株価が上昇し、商品価格も上昇します。また、長期金利が上昇するとリスク選好度の高まりから株価が上昇するなどの説明も可能ですが、一方で、国債暴落により長期金利が上昇し、それと同時に株価が下落するなど、いわゆる良い金利上昇、悪い金利上昇と騒がれるといった一面もあります。
商品高に関してもインフレ懸念やデフレ脱却等の二局面があるわけですから、システムトレード的なパターン分けは難しいというのがマクロ経済分析でもあります。大事なのは大局を掴むことであり、株式、債券、商品、通貨の相互関連性や方向性を掴むことです。そういう意味では、システムトレードのファンダメンタルズが強化されるというのがこのインターマーケット・アナリシスの利点です。
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