ものづくり日本とサービス業に対する敬意 -個人的見解-

今日のテーマはシステムトレードと若干異なります。日本という国を応援したく少しまとめてみたもので、サービス業に対する敬意はもう少しあったほうがいいんじゃないかというのが結びです。

ものづくりは、これまでの日本繁栄の礎であったというのは事実です。日本人の手先の器用さは江戸時代からも認識されており、その成熟文化の中での創意工夫や職人気質も醸成されていたことからも伺えます。それらの伝統を受け継いで戦後の製造業の発展が見られたことは、製造業が日本を経済大国へと押し上げた原動力であったと断言できるでしょう。

今回の震災の影響でサプライチェーンが寸断されたことからも、まだまだ日本は世界の製造業にとっても不可欠な位置を占めるものだと考えられています。今後、この得意分野を強化しようとする動きは当然であると思うのですが、果たして成長する分野であるかどうかというのは私の疑問点でもあります。

例えば、ものづくり産業での起業は国の支援も厚く、かつ若年者に対しても推奨されています。一方、目に見えないもの(ハードウェアを除くIT産業、金融業)はとかく軽視されがちで、ライブドアショック以前を思い出してもらえればいいかと思いますが、IT業界は虚業だという風潮も一昔前にもあり、今も根強く残っているのではないかと思われます。

これはシステムトレードにも当てはまります。金融技術なんぞは社会認知も低く、ものづくり分野からは蔑まれているような気にもなります。ま、システムトレードに関しては余談ですが、やはり目に見えない経済活動に対する軽視は今後の国の活力を支える上で支障となるのは間違いないでしょう。しかし、ものづくりのみに傾斜していては日本の未来はありません。世界では英国の製造業からの金融業転換例というのがありますが、賛否両論があるとは言え、金融業界ではロンドンは今もトップレベルの金融都市です。

大事なのは、日本は今後何を武器にするべきかということですが、それは金融業ではないかもしれません。一つ気付いたことは、日本人はおもてなしの精神がずば抜けているということです。おもてなしの心というのはいわゆるサービス業の根幹であり、サービス業に従事されている方の人材としての質は他国の追随を許しません。大抵の国ではサービス業そのものも損得勘定で考えることから、サービスの質は料金に比例すると言うのは常識であり、お客様でない場合は会釈すらないと言っても過言ではありません。しかしながら、日本では損得勘定抜きで振る舞うおもてなし精神を持っており、そこが美徳であると考えます。その過剰サービスとも言えるサービス精神は、受ける側にとって感謝することはあれども金銭的な報酬とはなりません。文化の相違でチップ制度がないのは悲しいのですが、目に見えないものへの軽視がそうさせているのかなという思いもあります。ただ、チップ制度がないからこそ、美徳として生き残っているという見方もありますので一概には言えません。

他国のようにサービスの質を料金に比例させたいとは思いませんが、少なくともこのサービス精神の質を活かした優れたビジネスモデルを構築することが今後の日本の将来にかかるキーワードなのかなと思います。弁護士、経営コンサルティング、その他アドバイザーへのきちんとした対価は支払われるべきであり、サービスの質への報酬というのは内需を支える上でも必要なものだと考えます。今回の話は、特に何かを結論に導くようなものというわけではなく、あくまで雑感及び個人的な見解とさせて頂ければと思います。

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