いつの時代も長期トレンドフォローは最終的に勝つといわれています。それには大きな理由が二つ考えられます。そのトレンドフォロー戦略の優位性について例を挙げてみます。
一つ目はゼロサムゲームでの優位性です。何も考えずに市場に参戦する人は思いのほか多いものです。最終的に損失で終わることが多く、その損失分の利益を拾う役割を果たすのがトレンドフォロワーだからです。値動きの上下動は短期的には楽に取れるように感じます。勝つ確率も高く、儲けられる人もでてきますが、いつかは片方に傾きます。うまく逃げられる人は天才相場師ですが天才相場師でない人がほとんどですので、最終的にはポジションを切らされてトレンドフォロワーの懐に益が転がり込むわけですね。トレンドの流れが参加者を飲み込むわけです。
二つ目はコストが小さいことです。トレンドフォロー戦略は基本的にトレンドに乗っているときは何もしません。対して、上下動の値動きを取ろうとしている人は多くの売買を繰り返し手数料を多く支払わないといけません。手数料なんて小さいと思っている人は完全に素人です。システムを検証している方は気付いていると思いますが、かなり良いシステムでも平均損益はそれほど大きくなりません。手数料と平均損益の比率は思ったよりも大きいのです。つまりは、出来る限りコストを明らかにし、コストを抑えて利益を取りに行くという商売をしているのがシステムトレーダーなのであります。やみくもに上下動の値動きを取ろうとしている人が勝てないのは当然のことかもしれません。トレンドフォロワーはそのコストによるロスが小さいですので、勝てる優位性が既にあるということを意味しています。
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