裏付けのない資産 ビットコイン等仮想通貨

0
126

金融業界から見た困った商品がビットコインです。たいていの金融商品は裏付けとなる資産があり、その価値に紐付けるように価格が決定するという考えがコンセプトとしてあります。

書く前に一言申し上げますが、私はビットコイン肯定派で、相場モノについてはバリューなんてそもそも無いという考えです。金融業界の中でもよりマーケットに近い職種(トレーダー・ディーラー・リスクマネジャー)の人々は割と受け入れられる思想ですが、アナリストやストラテジストから見るとまるで厄介な代物です。なぜなら理論的な説明が全く通用しないものだからです。

裏付けという意味で最も近い金融商品がCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)かもしれません。信用リスクを裏付けとするという一見確かそうで不確かなものを担保としていますが、これは格付け会社の功績があるからこその存在といってもいいかもしれません。なので、仮想通貨はその価格決定の根拠がないと言った大変新しいコンセプトなのです。

CDSと仮想通貨の唯一の違いは実生活で使われる可能性があるかないかというところでしょうか。CDSは企業間の取引で使われることはありますが、例えば隣りに住むおばちゃんが使うことはありえません。一方、ビットコインは広く普及すれば隣りに住むおばちゃんが商店街で使う可能性もありそうです。

裏付けのない資産を金融業界が受け入れるか否か。答えはNoと思っていますが、鋭敏な個人の金融マンはその格差を利用してビジネスに活かすことでしょう。仮想通貨は引き続き注目すべき産業です。


返事を書く(承認後反映)

Please enter your comment!
Please enter your name here

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.