長期トレンドフォロワーの実情

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タートルズの秘密を読みました。私は短期トレーダーですので、著者のラッセル・サンズがいかにシステムトレーダーだったとしても参考になる部分はほとんどないのですが、ちょっと違うストラテジーを覗くという意味で息抜きにはなりました。
総括しますと、長期トレンドフォローのトレーダーはいつもストレスにさらされているのだなという印象を受けました。しかし、優位性があるのは確かだと思いますので勝てる手法であると言えます。ただ、心理的にきついものがありますのでかなりタフな人か、インパクトがあまりない程度の資金で運用するのは問題ないと思います。
現在の相場状況でいいますと、株価の下落、エネルギー市場の乱高下が記憶にあると思いますが、このような状況でのトレンドフォロー戦略は比較的強いです。ですが、今年に入るまで、マーケットの膠着状態が長期間続いていますし、ほんの2年前だとトレンドフォローはもうダメなのじゃないかということも言われていたくらい(参考: 元??レッドソックスオーナーが所有している長期トレンド戦略運用会社John W. Henry & Company)ですから、今回トレンドフォローで勝っているところはかなり辛抱した上でのご褒美だと思われます。逆にいえば、今トレンドフォロー戦略を採用しようと思っている方はこの先、5~10年くらいを見ておかないとがっかりするかもしれませんよ、というお話でした。
皆さん、天井から底まで利食いを我慢できますか?過去のチャートを見ると簡単なように見えますが、実際は暗闇で歩いているのと同じでどこが反転ポイントかわからないですし、その判断は「難しい」の一言です。
さて、このタートルズ戦略と短期売買の違いを挙げてみましょう。どちらも勝てる戦略だと仮定しての話ですが、以下の特徴が得られます。

タートルズ(参考取引例)
-50万、-50万、+200万の計3回のトレードで手数料1万×3回を引くと97万の損益、勝率33%

短期売買(参考取引例)
-25万、+30万、-25万・・・-25万、+30万の計24回のトレードで手数料24万を引くと96万の損益、勝率50%
タートルズ戦略は、トレーディング回数が少ないので取引コスト、労力が最小限です。コストが小さいということはその分利益に還元されますので優位に立てるというのは明らかだと思います。問題は、ポジション保有に対する心理的ストレス、利食い・損切りなどタイミングのストレス、儲かるであろう取引を見逃してしまうリスクが考えられます。タートルズ戦略で儲かるであろう取引を見逃すのは致命傷ですね。上記例だとマイナス100万円で終わってしまいます。
短期売買はトレーディング回数が多いので取引コスト、労力が最大です。多くのコストを支払いますので優位性は小さくなりがちですが、細かく損益が積み重なることになりますので収益プランが立てやすくなります。問題は、手数料等の取引コストに勝てるストラテジーを執行し続けることが可能かどうかですね。


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