トレーダー第4世代の時代

トレーディング業界を見ていると時代の移り変わりというのが確かに存在し、それぞれの世代が状況に応じて変化しているのだなと感じることがあります。

今は第4世代が席巻する時代です。フィンテックという用語が出てきたとおり、そしてテック主導で世の中を引っ張っている通り、トレーディング業界もテック主導の第4世代が出てきています。

第4世代とはすなわち、仮想通貨に対して何の疑問も思わずトレードができる世代。原資産のことも気にせず、理論価格なんてない。リスクリターン感度はある程度備わっているものの伝統的な金融知識など無視できますし、APIを使ってアービトラージ取引、レバレッジ取引をする世代です。Youtubeでもトレーディング状況を公開しますし、「ボラリティー」なんて説明も出てきても気にも留めない。ある意味衝撃的でした。しかし、これが新しい世代ということなのでしょう。まあ、昨今は伝統的な金融理論が全く通用しなくなっているので、そんな知識はそもそもなくてOKということなのかもしれません。

第3世代はヘッジファンド、デイトレ世代です。伝統的な金融知識とパソコンの便利な部分を融合させたシステムトレード世代です。MT4が話題になり、確かにIT業界からも人材が流れているのでそういう意味ではテックの部分がないことはないのですが、とは言っても取引対象は伝統資産に限定されます。この世代の特徴としては、ユーザーとして取引所やブローカーに手数料を払った上でのリターンが求められるということ。また内部情報を使える場面は少なく、あくまで一般的な情報を元に勝負しなくてはならないこと。つまりは個人と金融機関プロとで垣根がなくなったことを意味します。通常の手数料を払って取引するのって第4世代の人たちにとっては当たり前に思われることかもしれませんが、第2世代以前の人たちにとってはそれは新しい概念でもありました。

第2世代はセールストレーダー、専門職トレーダーの世代です。家庭にパソコンが全くなかった時代、あるいは一般にパソコンが普及し始めた頃です。金融業界の中では様々な情報端末を使って取引ができました。最先端のツールを使っていることもあり、世界の情報をいち早く知ることができましたので、今で言うただの海外ニュースも、当時は希少な情報でもありました。それら情報を使って早回りをして儲けることができましたし、ただ単に顧客に高い手数料を取ることで儲けることもできました。金融機関内の取引手数料は低く抑えられる上に、顧客からのフローも流れてくるわけですからその分が収益源泉にもなりました。金融機関も今ほど規制に縛られることなく自己資金を大きく使えた時代でもあります。一昔前の外資系トレーダーという職は高給だというイメージを持たれているかと思いますがまさにそのとおりで、当時は幾重にも重なった収益基盤ができていました。当然ながら、今はそんなこともなく金融機関のトレーダーというのはほぼ壊滅状態です。

第1世代は、私はほとんど知りません。書物の中だけの伝説です。いわゆる相場師です。一世一代の勝負をし、財を成す上で証券会社を作った人、取引所の重役として君臨したということくらいです。完全に博打打ちで肝っ玉(勝負勘)がものをいった世代なので、今の時代はそんなに参考にはならないかもしれません。唯一参考になるのは、相場に人生を賭けたということ。これはどの世代においても必要なのかなという気がしています。今は、リスク管理手法が発達しており全額ベットということはありえないですが、とは言っても人生を賭けるということは大事だと思っています。

以上、トレーダーの世代間の特徴を述べてみましたがいかがだったでしょうか。完全に主観なので、これが絶対的に正しいというつもりはありませんが、なかなかピンポイントに捉えられているのではないかなと思っております。コメントお待ちしております。


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